鉄分は体に必要な微量ミネラルの一つ。
鉄が不足するとなんとなく体がだるい、立ちくらみや眠気など体の不調の原因になります。
毎日鉄補給したいけど、食事で摂るのは難しい・・・と感じている方におすすめ。
簡単に鉄補給のできる『鉄玉子』をご紹介します。
鉄玉子はお湯で沸かすだけで手軽に吸収のよい鉄が補給できる優れものです。
今回はその鉄玉子の使い方やお手入れ方法を紹介します。
鉄玉子って??
岩手県奥州市の特産物、南部鉄器の鉄瓶をご存知の方は多いのではないでしょうか。
鉄瓶を使ってお湯を沸かすことで鉄分補給ができます。
しかし、値段が高い、重い、お手入れが大変そう・・・
と、なかなか手を出しづらいと感じている方もいるのではないでしょうか。
鉄玉子は、鉄瓶をより手軽に扱いやすくしたもので、やかんや鍋に入れてお湯を沸かすだけで簡単に鉄補給ができます。
鉄玉子から溶出する鉄は、体に吸収されやすい2価鉄という形になっており、微量でも吸収がよく鉄分補給に効果があると言われています。
鉄玉子の使い方
まずは、製造の工程で鉄粉が付いているため購入したらまずはよく洗いましょう。
お湯を沸かすときに入れる
沸騰したお湯にゆっくり入れ、5分程度したら取り出す。
水の状態から煮出すと、水が茶色く変色したり味が変わるため必ず沸騰してから入れましょう。
(取り出すときは熱くなっているため火傷に注意しましょう)
鉄玉子を入れて沸かしたお湯は、水道水の塩素臭などが抑えられまろやかな味わいが感じられます。
炊飯器に入れて米を炊く
お米を洗った後、鉄玉子を中央に入れて早炊きで炊きましょう。
炊飯器の性能やお米を炊く際の時間の長さでお米が茶色くなる場合があるので浸水時間など調整してみましょう。
また、鉄玉子周りのお米が焦げたり固くなって付着し、取れにくくなる場合もあります。
使用後はしっかり取り除いて保管しましょう。
汁物や煮物に入れる
汁物や煮物に入れて煮込みましょう。
お酢を使った料理の際は鉄玉子がサビるため、サビが気になる方は入れないようにしてください。
鉄補給以外の使い方も!?
・ナス料理や黒豆を煮る際に入れると色味が綺麗に仕上がる
・あさりやしじみの塩抜き
・花瓶に入れておくと花が長持ちする
・ぬか漬けの変色対策に
お手入れ方法
使用後のお手入れをきちんと行うことでサビを防ぐことができます。
使用後のお手入れ方法
手でこすりながら、水洗いをした後はすぐに乾いた布やキッチンペーパーで水分を拭きとります。
洗剤は使ってもいいの?
洗剤を使うと錆びてしまいます。
付着した食品はしっかり取り除き洗剤は使わずに洗いましょう。
保管のポイント
錆びさせないためにはしっかり乾燥させてから保管します。
しかし、住んでいる地域や気候・水質によってはしっかり乾かしたつもりでも錆びてしまうことがあります。
乾燥させた後は、キッチンペーパーで包み乾燥剤を入れてジッパー付きの袋に保管する方法がおすすめです。
また、冷蔵庫は乾燥していて湿気が少なく室内より季節による影響が少ないためおすすめの保管場所です。
サビたときの対処法
鉄玉子の原料は鉄であるため、サビが体に悪いというわけではありませんが、できればサビてない方が安心ですよね。
サビた時の対処法はいくつかあります。
こすり落とす
ヤスリやたわしで錆びた部分を落とし、お湯に色がつかなくなれば問題なく使用できます。
小さなサビが出てきたら・・・?
お茶を浸した布でこすり洗いすると効果的です。
茶殻でサビ止め
①茶殻とサビた鉄玉子を入れてお湯を沸騰させ、沸騰後は弱火にして30分程度煮出す。
②お湯が黒くなりますが、そのまま3時間以上放置する。赤サビが黒サビ(メッキ)に変わります。
③さっと水洗いする
使う際にお湯に色がつかなくなれば問題なく利用できます。
これは茶殻に含まれるタンニンという植物成分と鉄が反応しタンニン鉄という成分がサビの進行を抑えるという働きを利用しています。
しかし鉄補給の際は、タンニンは鉄吸収を阻害するため一緒に取らないようにしましょう。
おすすめの鉄玉子を紹介
鉄玉子はいろいろな形があり、卵型やキャラクターもの、魚の形のものまで様々です。
その中でも特におすすめなのは薄い卵型のもの。
薄い卵型は鍋の中でも安定し、水気も拭き取りやすいためお手入れが簡単です。
重みがあるため立体的なものは水が沸騰する際に傷がつく原因に。
キャラクターは可愛いのですが細かい溝が多いため水気を拭き取るのが大変・・・
お手入れを簡単にしたい方や鍋を傷付くのが気になる方は薄い卵型を使用してみてくださいね。
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